2017年5月26日金曜日

【私のアトピー治療記08】保湿クリームの失敗談の巻


こんにちは。
mitinecoです。

思い出したように更新を再開したアトピー記事ですが、実際のところ、あまり思い出したくはない記憶だったり、内容は決まっていても文章にまとめるのが大変だったりするので、結構敬遠しています(笑)

というわけで、久しぶりにやる気になっているんだなぁくらいに思っておいて下さいませ。



今回は、保湿クリームについて紹介していこうと思います。

紹介といっても、オススメの商品を紹介するわけではなくて、保湿クリームを使うときに意識してほしいことについてを書いていきますね。




|保湿の役割について


まずは「保湿ってなんのためにするの?」という話をしましょう。

本当はワセリンの記事でも話したかった内容なのですが、ワセリンの場合には、保湿云々よりも、ワセリンって安全か危険か?の方がアトピーで苦しんでいるときに知りたいと思いましたので、余分なものは省略しました。



【保湿をする理由】
・肌の再生を早くする
・痛みを和らげる

保湿をすることで、肌のターンオーバーがスムーズに行われやすいです。荒れてしまった皮膚の表面は、皮脂のバリアが崩れているため体内の水分が蒸発してしまいます。

体の水分には、色々な反応に必要となる水溶性のビタミンやミネラルが含まれているのですが、汗をかいたり水分が蒸発したりするときに、これらの栄養素も一緒に失われてしまいます。

これにより肌の再生も遅れてしまうのですが、ワセリンや保湿クリームなどで皮脂のバリアを強化し水分の蒸発を防ぐことで、栄養を失わず肌の再生を正常な早さで行えるワケです。


肌のバリアが崩れていると、荒れた皮膚の隙間から、まだ死細胞になっていない子供の細胞が空気中にさらされてしまいます。

皮膚細胞は死細胞になってからもしばらくは皮膚表面に肌のバリアとして残ります。死細胞は痛みを感じることはなく、薄く積み重なり間に皮脂の層を形成してくれます。本来は死細胞による脂の層が、体から水分が蒸発してしまうのを防いでいます。

傷などがあって死細胞のバリアが剥がれて、その内側の若い皮膚細胞が引きずり出されてしまうと、脂の膜がなくて、皮膚細胞から空気中へ水分が飛んでいってしまったり、色々な反応に巻き込まれてしまいます。

この若い皮膚細胞はまだ活動しているため、何かダメージを受ければ痛みのサインを出します。そこで、保湿クリームなどで脂の膜を作り、皮膚細胞を守ることで、傷の痛みを和らげることもできます。




|保湿の失敗談について


保湿の役割を見ると良いことばかりなので「保湿しまくった方が良いじゃん」と誰しもが考えると思います。が、保湿自体は素晴らしいことでも、状況によっては悪影響が起きてしまうこともあります。

特に多いと感じたものは、ゴツゴツに荒れた肌を保湿する場合には、痒みが増してしまうことがあるということです。



この痒みの原因は、黄色ブドウ球菌という菌が増えすぎてしまうためです。黄色ブドウ球菌は常在菌なので、健康な皮膚にも勿論生息しています。

しかし、肌荒れが酷くなりゴツゴツに荒れてしまうと、皮膚の面積が増えます。そこに、保湿による適度な湿度と、皮膚の炎症による快適な温度環境が作られてしまうと、黄色ブドウ球菌がどんどん増殖してしまうのです。

増えすぎた黄色ブドウ球菌は、痒みを引き起こしてしまうので、再び掻きむしって肌がますます荒れてしまう原因にもなります。



この場合には、敢えて保湿を控えて、長いターンオーバーと痛みに耐えた方が、悪化を繰り返さずに済む場合があります。(私も実践した脱ステロイドの方法にも、これに当たります)

私の場合には、仕事による疲れやストレスの影響もあり、普通は14日ほどで肌が作られて、その後14日間死細胞としてバリアになり、1ヶ月ほどで完治するのですが、

肌が形成されるまでに2~3ヶ月ほどかかり、肌のバリアが綺麗に整ってきたのは半年を過ぎた頃でした。全体を通してカピカピの乾いた肌で過ごすため、フケのようなパラパラが絶えません。それに、前半の肌が形成されるまでの期間はカピカピの皮膚がしょっちゅうヒビ割れるため痛みが絶えません。



長期間に渡る保湿剤の乱用を止めた時にも、似たような変化に悩まされるようです。徐々に保湿クリームなどの量が増えていき、止めるに止められないという方は、肌荒れの原因についてしっかりと考えた方が良いですよ。



私の過去の記事ですが、この記事の最後の章の「根本的な原因を探そう!」という章も参考にして頂ければと思います。





|保湿剤について


【保湿剤の例】
・保湿クリーム
・ボディクリーム
・スキンクリーム
・ボディローション
・ボディミルク
・化粧水など

このように保湿といっても、大まかにクリーム、ローション、ミルク、水と種類も呼び名も様々あります。



クリーム<ローション<ミルク<水

水分の少ない順に並べるとこの順番になり、水分の少ないものの方が、肌のバリアの役割を果たしてくれます。

水分が多いものの方が潤いそうなイメージがあったり、伸ばしやすく皮膚に塗りやすいのですが、水分が多いほど肌への負担が増えて、バリアも弱くなってしまうと覚えておくと、現状に適したものを選びやすくなると思います。

お風呂上がりに短時間で塗れるという理由で、私は一時期ミルクを使用していましたが、荒れた過ぎた肌には効果も虚しく、30分もすると乾燥してしまっていました。全身にこまめに塗っていると、3~7日で1本使い切ってしまうので、かなりコスパも悪かった印象ですね。

ミルクやローションタイプは、少し日焼けし過ぎてしまった時など、時々使用する方にオススメの保湿剤です。




|まとめ


保湿クリームなどの保湿は、数多くの人が勧める、皮膚の回復力を高めるための有効な方法です。

ただし、ゴツゴツに荒れ果てた肌には、かえって痒みを増幅させてしまったり、保湿剤の使い過ぎは体自身の免疫力を弱めてしまうという注意点は忘れないようにしましょう。

日に日に保湿薬が増えていってしまうようならば、真剣に「肌荒れの原因は何なのか?」を探して対処した方が良いでしょう。





最後まで読んで下さいました方へ、
どうも有り難う御座います。
皆様の健康を心から祈っております。

とりあえず書こうと思っている内容
(すぐ思いついたものなので少し変わるかもしれません)

 ・自己紹介
 ・ビタミンCとお風呂
 ・薬(プロトピック)
 ・薬(ステロイド)
 ・保湿(ワセリン)
ー>保湿(保湿クリーム)
 ・保湿と乾燥、それぞれのメリットデメリット
 ・炎症、汗、体温、運動
 ・食事で意識すること
 ・腸内環境について
 ・その他アレルギーとアトピーとの関係
 ・肝臓(たんぱく質)
 ・ストレスとアトピー
 ・血流や体温


mitineco

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