2017年7月30日日曜日

【私のアトピー治療記09】保湿と乾燥のメリットデメリットの巻(前編)



こんにちは。
mitinecoです。

保湿のメリットについてはいくつも紹介されていますが、乾燥についてはあまり掘り下げられることはありませんね。

今回は私が行ってきた治療について触れながら、乾燥の効果について紹介していこうと思います。



|アトピーが皮膚科で治らなかった思い出


みなさまは医者に「お手上げ」と言われたことはありますか?



私は、もの心ついた皮膚科に通っていました。

2歳の頃からアトピー性皮膚炎だったらしく、名医と呼ばれる人に観てもらうために週末は毎週のように出かけていました。

100以上の皮膚科を回り、結局どこに行ってもステロイドや保湿クリームを出されるだけで、大した結果を得られずに成長しました。

小さい頃は、姉3人の末っ子長男で年齢もやや離れていたため肩身の狭い思いをしていたからか、言われたことには反論せず自分なりに解釈して、できる限り言うことを聞く子供でした。

しかし中学のときに、自分で人生を選択できるようになりたくて、学校を長期休んでみたり色々と試してみて、いうことを聞くだけではなく、自分の考えや意見を主張できるようになりました。



受けたことのある治療には
「もう試しました」
「同じ状況でその薬を使用したら、こんな風になりました」

そして、はじめての薬や治療法については、そのメカニズムや効果、副作用について確認して、次週の診療でその治療の経過報告をする感じですね。

いくつか試してどれも改善しなければ、たいてい負担の少ない保湿クリームを出されたり、酷くなったら塗るためのステロイドを出されるだけです。

私が学生の頃はどこの医者もこんな感じでした。

最終的に、
「原因がわからない」
「お手上げです」

私が質問するしないに関わらず、こういう結果となるため、当時の私は医者に頼ることを諦めました。



|生活の中にアトピーの引き金が隠れている


医者に通うことを辞めた頃は、保湿に関するメリットや、乾燥の悪影響しか知りませんでした。

保湿は、肌が弾力をもち傷つきにくくなる。肌の再生が早くなる。

乾燥は、肌が弾力を失い傷つきやすくなる。

といったことと、ステロイド薬を使えば傷や肌荒れが早く治るといった知識くらいでした。(あとはステロイド薬の副作用の知識くらいです)

当然これだけではそうそう治りませんが、受験や大学進学にともなう生活環境の変化もあって、アトピーの症状が落ち着きました。



今思えば治った理由はこんな感じですね。

受験勉強のおかげで肉体的疲労が減り、たんぱく質を肌の回復に使いやすくなったこと。

田舎に住んでいたので、高校は片道12km、小中学校は片道3kmほどだったが遊びに行くたびに往復20kmくらい移動することがありました。

そのうえ、鬼ごっこや球技、部活動の筋トレなど脳筋のような生活に、勉強とテレビやゲームによる寝不足など、活動ばかりで明らかに休息が不足していますね(苦笑)

そして、大学に入って一人暮らしをするようになってからも、家事などのおかげで体が休む時間があったり、一人の時間でリラックスできたのが良かったみたいですね。(相変わらず運動は好きでしたが 笑)



それまで治らなかったのが嘘みたいに、あっさり治すことができました。

季節環境の変化で軽く肌荒れしても、保湿のやり方はよく心得ていたので、肌の状態はかなり安定していたと思います。



|私がアトピーを治した保湿と生活環境について


肌の再生に重要なものは
・肌の再生に必要な栄養
・保湿による肌のダメージ軽減
・肌の再生に関わるホルモンを出せるようにする

栄養については、この頃は「調子が悪くなってきたら野菜を食べよう」くらいしか意識していなかったので、今回は割愛します。


.保湿で肌のダメージが減らせる?!


保湿には肌を治す効果はありません。あくまで「肌が治りやすくなる」というのを忘れないようにしましょう。

肌を再生するための栄養素、肌の再生だ行われるためのホルモン、これらがあってはじめて肌は治っていきます。

しかし、肌が治るペースよりも、外部からのダメージが多いときにも、肌は治らなかったり治るのが遅かったりしますよね。

そこで保湿をすることで、乾燥した空気や、外部からの刺激から肌を守るのです。



前回の記事では、保湿材の種類と特徴についてもふれましたが、正しく保湿を行うと、皮膚の水分の蒸発を防いでくれて、皮膚細胞が乾燥して弾力を失って脆くなってしまうのを抑えてくれます。

前回記事はこちらからどうぞ。




保湿というと水分を与えることと誤解しがちですが、これは肌の負担になりがちなので気をつけましょう。

例えば、洗い物などの水仕事でも手が荒れたりしますよね。

あれは肌の表面の皮脂が、水分に少しずつ流されてしまうため、肌のバリアが弱くなってしまうためです。

肌表面の皮脂のバリアがなくなってしまうと、乾燥した空気に皮膚細胞の水分が出ていってしまうため、肌が乾燥します。

そこで保湿クリームなどを塗って肌の油分を補うことで、皮膚細胞の水分が抜けにくくなるのです。



.適度な運動や規則正しい生活によるホルモンバランス


ホルモンバランスはとても重要です。皮膚科でもらうステロイド薬はステロイドホルモンをとり入れるための薬ですが、このステロイドホルモンはもともと体内に存在するものです。

ステロイドホルモンが皮膚の新陳代謝を促すのですが、アトピー性皮膚炎のように、なかなか治らない肌荒れのときは、このホルモンの分泌量が少ない場合があります。

そこで塗り薬や飲み薬からステロイドホルモンをとり込んで、足りていない分を補うワケなのです。



ホルモンの分泌量が少なくなってしまう原因といえば、
・生活リズムの乱れ
・生活環境の乱れ(過度のエアコンとか)
・過度のストレス

私の場合には、起きている間中ずっと運動や勉強、遊びなどをしているような状況だったので、明らかにリラックスや休息が不足しているような生活リズムの乱れが原因でした。

ホルモンの分泌を促してくれるのは自律神経です。

自律神経には興奮をつかさどる交感神経と、リラックスをつかさどる副交感神経があるのですが、興奮かリラックスのどちらかの状態だけが続くと、神経の切り替えがうまくできなくなってしまうことがあります。

すると、ホルモンの分泌にも異常が起きてしまうのです。

あまりに神経の高まりが強ければ、なかなか寝付けなかったりして体が休めなくなってしまいます。

そうなると、睡眠時に多く分泌される成長ホルモンや、皮膚の新陳代謝を促すステロイドホルモンが出にくくなるため、肌の再生が進みにくくなるのです。



|最後に


今回は保湿のメリットについて、私がアトピーを治療した流れとともに紹介しました。

話が長くなってしまうので、乾燥についてのメリットなどは次回へと分けますね。



最後まで読んで下さいました方へ、
どうも有り難う御座います。
皆様の健康を心から祈っております。

とりあえず書こうと思っている内容
(すぐ思いついたものなので少し変わるかもしれません)

 ・自己紹介
 ・ビタミンCとお風呂
 ・薬(プロトピック)
 ・薬(ステロイド)
 ・保湿(ワセリン)
 ・保湿(保湿クリーム)
ー>保湿と乾燥、それぞれのメリットデメリット
 ・炎症、汗、体温、運動
 ・食事で意識すること
 ・腸内環境について
 ・その他アレルギーとアトピーとの関係
 ・肝臓(たんぱく質)
 ・ストレスとアトピー
 ・血流や体温

【アトピー記事をまとめて見る】


mitineco

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