こんにちは。
mitinecoです。
さて、あっという間に7月7日も過ぎてしまいましたね。うっかり七夕を忘れてしまった方も多いのではないでしょうか?(笑)
忘れてしまった方もご安心下さいませ。実は本来の七夕は約1ヶ月後にあります。
この記事では、本来の七夕について紹介していきますね。
|七夕はいくつかの行事が混ざっている!?
日本で親しまれている七夕のお祭りは、色々なものが混ざっていることをご存知でしょうか?
よく聞くものは「中国のお祭りが元になっている」というものですが、実はお祭りの飾り付けが結構違っていて、元のお祭りでは笹や短冊は出てきません。
日本の七夕の元になっているものはこんな感じです。
【七夕の4つの由来】
・織姫と彦星の伝説
・中国の乞巧奠(きこうでん)
・日本のお盆準備の棚機(たなばた)
・七夕(しちせき)の節句
以下にそれぞれを簡単に紹介していきます。
1.織姫と彦星の伝説
七夕といえば「織姫と彦星が1年に1度会うことができる日」ですよね。
織姫は琴座のベガと呼ばれる淑女の星で、機織りや裁縫が上手な神様の星です。彦星は鷲座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)の星で、農業の仕事を司る神様の星です。
旧暦の7月7日には織姫星「ベガ」と彦星「アルタイル」が近づくことから、織物が上手な気品のある女性になれば、広大な農地を納めているような立派な男性と結婚できると考えられるようになりました。
このことから、織姫星に「裁縫が上達して、良縁に恵まれますように」とお祈りをする習慣ができました。
2.中国の乞巧奠(きこうでん)
乞巧奠は中国のお祭りで、牽牛星である彦星と織女星である織姫星を祀る儀式です。
乞巧奠では、裁縫の神様である織姫にちなんで5色の糸飾りを飾りつけます。5色の理由は中国の五行陰陽の考え方によるものです。
【色と五行の性質について】
・青(緑) 木
・赤 火
・黄 土
・白 金
・黒(紫) 水
3.日本のお盆準備の棚機(たなばた)
旧暦において日本では、七夕の時期がお盆祭りの準備期間と重なっていました。
旧暦では、お盆は7月15日にお祭りが行われていて、7月1~24日がお盆の期間でした。
乞巧奠や七夕は旧暦の7月7日なのですが、この日はお盆の準備の「棚機」の儀式もありました。棚機は、お盆に帰ってくる先祖の霊のために着物を織り棚にお供えする儀式です。
このことから、乞巧奠を「たなばた」と呼ぶようになりました。
仏教では笹竹は根強く、繁殖力も強く、温度変化にも強く、しなやかでいて硬さもあり、神聖で縁起の良いものと考えられていました。笹竹の葉が擦れ合う音は仏様を招くと考えられています。
そのため、織姫様と彦星様にお越しいただいき願い事を叶えてもらおうと笹を飾るようになり、乞巧奠の飾りと日本の札文化が合わさり、5色の短冊が飾られるようになりました。
4.七夕(しちせき)の節句
もう一つ7月7日には行事があります。
中国の5行陰陽の考え方では、奇数の数字は1、3、5、7、9の5つになるため、この数字には特別な力があるとされていました。
1年の中でも、月と日の両方にこの数字がくる日は重要な日であるとして、季節の食べ物を食べたりお祭りをするようになりました。
これらの節句は日本でも広く受け入れられていたため、七夕(しちせき)と書いて「たなばた」と読むようになりました。
|皆が慣れ親しんでいる七夕は1ヶ月後が正解
日本の七夕で特に意識されているのは、1の織姫と彦星の伝説や2の乞巧奠です。
これらは旧暦の7月7日の行事で、月の満ち欠けや星の動きに合わせて行われていたものなのです。
現在の7月7日に執り行っても、梅雨の天気の影響で星が見えないことが多かったり、織姫と彦星が接近しきっていないため、本来の意味はほとんどないでしょう。
お盆の棚機もお盆祭りの1習慣ほど前の儀式なので、現在の7月7日にお祭りをするのならば、七夕の節句が正解なのです。
季節の食べ物を美味しく食べて、1ヶ月ほど後に七夕の祭りやお願いをすると良いでしょう。
|まとめ
7月7日には七夕の節句として旬の美味しいものでも食べて、8月の七夕には星空に願いをかけると良いですよ。
最後まで読んで下さいました方へ、
どうも有り難う御座います。
mitineco
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